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港区 料理サロン ひとつむぎ を主宰する あこ のおいしい徒然日記

2011年 台湾旅行 − 市場&食材編 −

Posted on Sep 27th, 2011

初めて訪れた国を理解したかったら、
まずは市場に行くことをおすすめします。
なぜなら食文化を知ることは、つまりその地域の文化や歴史、気候風土などを
知ることと等しいからです。
食文化を知るには、その地域の人々の胃袋を知る必要があります。
つまり市場にいけばよいのです。

東門市場1_Y 
私は市場が大好きです。
新鮮な食材、見たこともないような素材に遭遇することしばしば、
お店の主人は早朝から元気溌剌!!
買い物に集まる地元の人々、
市場の周りには必ずと言ってよいほどおいしい食堂が建ち並んでいます。
黄媽媽米粉湯2_T 
市場の食堂は街のレストランよりおいしくて、びっくりするほど安いのが常。
今回も例外なくたくさんの良店に出会いました!!
東門市場2_Y 
現地の人と肩を寄せて、言語抜きのコミュニケーションを交わす。
そんなひとときは最高の旅の思い出となります。
東門市場_八百屋さん1_T 
下手な観光地にいくよりも、リアルな生活の場である市場のほうが
私にとってはおもしろく、興味深く、新しい発見に満ち満ちています。
今回は台北に数多く存在する市場のなかから、比較的アクセスしやすく大規模な
東門市場に行ってきました!!

【東門市場】
東門市場 
東門市場
東門市場はショッピングエリアの永康街、鼎泰豊などから徒歩圏内の
信義路と仁愛路の間にある金山路にあります。
歴史も古く、1928年(民国17年)に日本政府が台湾にいる日本人のために作り、
もともと1ヵ所にあった市場は道路拡張により、現在は金山南路を挟んで東西に広がっています。

東門市場1_T黄媽媽米粉湯1_T東門市場2_T鶏2_T
市場に一歩足を踏み入れると新鮮な野菜、豚肉、鶏肉、魚屋さんがずらりと軒を連ね、
生鮮食品以外には台湾をはじめとした中国各地の小吃や食品のお店が並びます。
さらに市場を進んでいくと道は左右に分かれ、スイーツやビーフンを食べられる屋台エリアと続きます。
とにかく地元の人たちですごい活気、お店の方達もとっても元気で気持ちがよい!!
あ〜市場のこの雰囲気は万国共通
好きだな〜。
市場にくるとなぜかモリモリ元気をもらえます。
東門市場入口T興記食品1_T 
興記食品
東門市場は赤い
東門興記食品行の「東門興記」というの赤い看板が目印。
 
興記食品_水餃子_Y  
なんなんだこのおいしそうな蒸し料理の数々!!!
入り口でいきなりそれまでくすぶっていた私の食いしん坊アンテナにビリビリと電流が走りました。
興記食品はひっきりなしにお客さんが訪れる人気店!
奥には大きくて清潔そうな調理場があって、次々に粉が練られて、海老や野菜、肉が包まれて
蒸されていきます!!
きゃ〜なんておいしそう!!!
肉まんや蒸しケーキ、香港風の点心やお惣菜、手作りの水餃子など様々。
夜市や街中でみるものよりも格段においしそう。
いやきっとおいしいなこれは。
興記食品_肉まん1_Y 
ずらりとならんだ肉まん。
こんなにたくさんあるけど売れ行きをみていると完売必至!?
ナッツ入り蒸しパン 
ナッツやクコの実、なにやら漢方の香りがする蒸しパンもおいしそう〜
高菜入り花巻Y 
高菜入りの花巻? あ〜食感お味を想像するだけで幸せな気分
興記食品_肉まん3_T 
帰国日の朝、朝ごはんは食堂で食べたい!
でもどうしても興記食品の蒸し料理を食べてみたくて
お土産に肉まんを購入しました!!
興記食品_肉まん1_T興記食品_肉まん2_T 
日本に帰国した翌日、念願の肉まんを蒸しなおしていただきました!!
やっぱり台湾は蒸し物がおいしいです。
生地はもっちりとしていて、一日経ってもべちゃっとしてません。
タネは野菜たっぷりで優しい味わい。
さっぱりしていながらもしっかりと味がしみこんでいて最高です
これに芥子醤油をちょっぴりつけて食べるとおいしさに拍車がかかります。
横浜の中華街などで売っている肉まんとは雲泥の差。
きっと他の蒸し物もおいしいことでしょう。
あとから調べてみるとこのお店は開店から50年という老舗で手作りにこだわり、早朝から夕方まで、
できたてのお惣菜や点心を販売しているそうです。
東門興記食品行
おすすめ度:★★★★★
住所:台北市金山南路1段120号
電話番号:(02)2341-2214
営業時間:8:00〜18:00
定休日:なし
東門興記食品行の向かいには海鮮の総菜屋さん。
店先で調理された揚げたてのお魚
おいしそ〜
東門市場_海鮮総菜1_Y 
鯛きす太刀魚各種魚たち 
きゃ〜 きれいきれい!! きれいなお魚たち。
 甘鯛 この美しさは天然ものでしょう。
お値段をきいてびっくり。はぁ〜ホテルにキッチンはないので魚を買うことができなくて残念
きすや太刀魚、きびなごなどなど見慣れた魚たちが並びます。
それにしても抜群の鮮度です!!
鮎 
台湾の鮎。
肩がもっこりしていて、アメリカンフットボーラーみたい
ポジションはディフェンス??
日本の鮎とは味も食感も違いそう。。。
東門市場_謎の魚T魚丸湯T  
パールのような輝きを放つお魚、マナガツオ?。
魚丸湯用に加工されたつみれ団子。
鯉 
こんなに大きな鯉も売られています。
鯉はお魚屋さんではなく、鯉だけを売っている鯉屋さんがあって、かならず生け簀とワンセットになっていました。
台湾の鯉料理って見たことも食べたこともないけど、どんななんだろう〜
鱗がちょっぴりグロテスク
鯉屋の隣には蛙屋さん ケロケロッ ひぃ〜〜
漬け物T高菜漬け 
様々な種類の漬け物屋さん。
台湾ではおなじみの高菜漬け。
仲良くなったお母さんに日本の沢庵に似たお漬け物をお土産にいただきました!!
刻んで卵焼きにして食べるとおいしいそうです。
お母さんによると市場の奥にとってもおいしい米粉湯(ビーフン)のお店があるとのこと。
今日の朝ごはんはビーフンにしよっと るんるん
小菜Y 
おいしそうな小菜の並ぶお総菜屋さん。
10月のひとつむぎのレッスンでつくるお料理にそっくりな一品を発見!!!
こちらのなすは揚げてありますが、レッスンでは茹でるバージョンで作りま〜す
調味料Y 
なんだか見慣れた調味料が並びます。
鶏肉屋さんも大忙し。
鶏2_Y 
市場の鶏肉は商品を売る台の下が鶏かごになっていて、
欲しい部位を注文すると、要望どおりにさばいて販売してくれます。
少々残酷に思えるかもしれませんが、他の命をいただいて、自分の命を繋いでいることから
目を背けるべきではないと思います。
スーパーでパック売りされているお肉をみてもいまいち命をいただいているという実感がありませんが、
こうゆう市場にいるとそのありがたみを実感します。
海外の市場にくる度思うことですが、私もこんなふうに市場でお買い物をして日々ごはんを作りたいです。
スーパーマーケットはなんでも揃って便利かもしれませんが、
その便利さと引き換えに大切な物を失ってしまっているような気がしてなりません。
鶏1_Y東門市場2_Y 
まさに職人!! と行った雰囲気の鶏屋のおじちゃん。
鶏をさばく手つきが俊敏で美しいこと。
そして片付けにいたるまですべての仕事が早くてきれい!
一回一回まな板とご自分のエブロンをざばーっと水で流す姿が印象的でした。
お店の隅々まで清潔に保たれています。
豚屋1_T豚足T 
豚もあらゆる部位が売られています。
今朝つぶしたばかりの新鮮なものばかり。
豚あばら肉Y 
豚のあばら肉。
この部分が排骨スープになったりスペアリブとして調理されます。
青菜Y 
青菜も盛りだくさん!!!

蓮Y
 
今回蓮の実をはじめていただきました。
お豆のようでおいしいです。
私はお茶屋さんで甘納豆風の蓮の実を購入しました。
市場内をさらに進んでいくと豆花の専門店を発見!
豆花1_Y 
そもそも豆花とは豆乳デザートの一種で、水でふやかした大豆から搾り出した豆乳(豆漿)と
さつまいもの粉(地瓜粉)を混ぜ合わせて加熱し冷やし固めたものです。
ずっと台湾名物の豆花を食べてみたかったけど、なかなかここぞというお店や屋台に出会えずにいたところ
やっと気になる豆花屋さんを見つけることができました。
豆花1_Y 
お店の名前は江記東門豆花。
店名の通り豆花と豆乳の専門店です。
30年以上続く老舗で今なお伝統的な味を守り手作りにこだわっているそうです。
豆花は、ホットとアイスと2種類あり、温かい豆花には生姜や黒糖で煮込んだシロップをかけ、
ゆでピーナッツをトッピングしていただきます。
冷たい豆花には黒糖シロップにゆでピーナッツをあわせて食べます。
私は冷たい豆花をいただきました。
江記東門豆花の豆花は天然の大豆を使っているそうで、大豆の味わい、香りが豊かで
驚くほどきめが細い。淡い口溶けです〜っととろけて喉の奥へ浸透していくようです。
夜市などでよく売られている機械で作ったプリンのようなプルンプルンの丁香豆花とはやっぱり違います。
大豆の旨味が引立つよう甘味もおさえてあってまったく重たくありません。
ゆでたピーナッツはとってもやわらかくて、初めての食感です。
確かな素材、丁寧な仕事、伝統的な本物の豆花は江記東門豆花にありき!
江記東門豆花
おすすめ度:★★★★★
住所:台北市金山南路1段142巷5号
営業時間:7:00〜14:30
定休日:月曜日、旧暦の1/1〜1/5
交通:MRT古亭駅から徒歩約20分
漬物屋のお母さんに教えてもらったビーフン屋さん、黄媽媽米粉湯。
食堂エリアに3店舗ありましたが、一番回転している人気のお店です。
こちらは52年の老舗だそうです。
黄媽媽米粉湯3_T米粉湯1_T 
一番オーソドックスな看板メニューの米粉湯を注文します。
スープは豚骨。すっきりとしていますが、旨味は濃厚です。
黄媽媽米粉湯_臓物3_Y 
周りの人は何を食べているんだろう?と
あたりをキョロキョロ見回している私にお店のお兄さんが、
「臓物食べられる?」
と聞いてきてのでもちろん「食べられる!」と答えると、
豚の各部位を少しずつ盛り合わせにして下さいました。
右上から時計回りに、厚揚げ、どっかの腸、舌、心臓につながる血管、ほほ肉。
常連さんはこのなかから好みの部位をトッピングして召し上がっていました。
台湾ではすっかりおなじみのとろみの醤油膏がかかっています。
黄媽媽米粉湯_舌1_T黄媽媽米粉湯_ほほ肉1_T 
舌とほほ肉
↑ お好みでこんなふうに豆板醤のような辛味ソースと針しょうがを一緒にいただきます。
おいしい豚骨スープを吸い込んだ厚揚げはご想像のとおりめっちゃおいしいです。
この白い腸は、食感はプニプニとやわらかく、味わいはホルモン。
分厚く味わい深い舌 おいしいおいしい連発して嘘くさいですが、本当においしいです。
心臓につながる血管はソフトなコリコリ食感、初めて食べる牛の部位に興味津々。
ほほ肉はとってもジューシーでやわらかく全く脂っぽくありません。
油揚げ、舌、ほほ肉は何度でも食べたい!!!
隠れた名店に出会えて納得満足の朝ごはんとなりました。
黄媽媽米粉湯1_Y 
黄媽媽米粉湯
おすすめ度:★★★★★
住所:東門市場第17、18号攤 
営業時間:10:00〜14:00 
休業日:隔週月曜
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【台湾食材が揃う迪化街】
迪化街は台北で最も古く、由緒正しい問屋街。
大抵の台湾食材がこの街で揃います。
迪化街は18世紀末期から中国福建省からの移民が居を構えはじめ、
淡水河を利用した水運の中心エリアとして、はやくから商業施設が発達し
日本政府による統治がはじまった20世紀初頭には、台湾随一の商業エリアとして、
全国から漢方薬、乾物、お茶、布などを扱う商店が集結したそうです。
迪化街1_Y 
迪化街
迪化街は乾物、漢方、布と大きく3つのエリアに分かれています。
乾物は民生西路から帰綏街までのエリアで、
乾物、フルーツティー、お菓子、輸入物のお菓子など。
漢方は永楽市場から北の民生西路までのエリアで、
漢方を取り扱うお店が多く、見たこともないような不思議な植物などが売っています。
私に薬膳の知識がもっとあれば  と悔やまれます。
布は南京西路から永楽市場までのエリアで、台湾の布問屋の9割が迪化街に集まっているそうです。
永楽市場の2Fは布問屋がひしめく一大布エリアだそうです。
私が迪化街に到着したのは、すっかり日が暮れた後だったので永楽市場は閉まっていましたが
市場好きの私、できれば見学したかった
たくさんの物と人が集まるこの街の市場はとってもおもしろそうな気がしてなりません。
シャッターのしまった市場に後ろ髪をひかれつつ。。。
迪化街1_Tふかひれ! 
今回は乾物エリアを中心に散策しました!!
機会があれば市場や布問屋街でシノワズリーな布探しや漢方薬品なども調達してみたいです!
永利食品行2_Y 
永利食品行
乾物エリアを目的の食材を吟味&試食しつつ一往復。
永利食品行という問屋さんに私のアンテナがピピッと反応しました。
まずは一番の目的、カラスミです。
干しえび&いりこ

干しえび&いりこ
中国産と台湾産の干しえびが並びますが、台湾産の干しえびは香りも味わいも断然おいしい!!
もちろん台湾産の上質な干しえびをいただくことに。
桜えびも美しくおいしいものがあったので迷わず購入!!
お土産にも喜ばれそう
干し貝柱Y
干し貝柱
干し貝柱もあります。
お値段もなかなかします
私は見た目は気にしないので、高品質の貝柱の割れを購入!
これまた産地によって、味わいが違います。
すべて試食OKなので、きちんと味をみて納得のお買い物ができるのも嬉しいです
永利食品行1_T永利食品行2_T 
店員のお母さんに台湾料理の作り方をあれこれ教えていただきました!
屋台やレストランで浮かんできた疑問を一気に解消できて本当に助かりました。
お母さんは片言の日本語ですが私たちには漢字という共通言語があるので、
メモとジェスチャーでコミュニケーション
なまこ&ふかひれ

フカヒレ&なまこ
人参髭 
人参髭
干ししいたけ 
干ししいたけ
金針 
金針(ゆりの花のつぼみ)
 
 
愛玉 
愛玉
 愛玉は台湾の阿里山エリアなど、高山地帯に生息する植物の種からできる植物性ゼリー。
この植物は台湾固有のもので、台湾でのみ自生・栽培されています。
愛玉には身体の火照りを鎮め、喉の渇きをいやす効果があると言われていています。
愛玉
台湾人の大好きな飲み物(デザート)でそのままでは味がないので、
レモン味のシロップにつけて夜市などで売られています。
屋台で見かけた時、愛玉ってゼラチンのようなものかとおもっていましたが、
問屋のお母さんに作り方をきいてちょっと驚きました。
このゼリー全く加熱なしで作れるのです。
まず愛玉37gを新品の靴下や専用の袋にいれて、
2リットルの水の中でひたすら10分もみもみします。
そのまま5分放置して、型に流し冷蔵庫で冷やし固めたらでき上がり!!
レモンシロップを注いで太めのストローでチューチューしてもよし、
お皿に盛ってタピオカやフルーツなどと一緒にデザート感覚で食べてもおいしそう
ごぼうみたいな乾物 
ごぼうのような謎の乾物
ハーブ 
ドライフラワーもたくさん
私が大好きな桂花も
ご参考: 桂花茶 
永利食品行1_Y 
永利食品行
住所:台北市迪化街一段143號
電話番号:  (02)2553-2438
営業時間 :9:00-21:00
定休日:  無
* 日本語可

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