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港区 料理サロン ひとつむぎ を主宰する あこ のおいしい徒然日記

幡豆のおばあちゃんを訪ねて

Posted on Sep 19th, 2012


おばあちゃんが暮らす幡豆

旅の3日目は、おばあちゃんに会いに愛知県の幡豆へ向う。
おばあちゃんに婚約のご報告をして、
ご先祖さまのお墓参りに行くというのが今回の旅の一番の目的。

彼の幼い頃の思い出の詰まった場所。

私は横浜の郊外で生まれ育ち、田舎はない。
この場所にくるのは3回目。
はじめて訪れたときから
美しい山と三河湾にかこまれた彼の田舎、
そして優しいおばあちゃんとあたたかい家族が大好きだ。

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今日は下呂から幡豆を目指す。

岐阜の下呂から名古屋に向う道はドライブに最適。
道のすぐ横には飛騨川が流れ、行く先々で息をのむような美しい景色が広がる。

今回は訪れることができなかったけど、
次回は清流が美しい付知峡にも行ってみたいな!!

もう少しゆっくり景色を楽しみたかったので車を降りてみることに。

道の駅には朝早くから採れたての青果がずらりと並び、
地元の方々もお買い物に来ている様子。

私たちはいちぢくを買って川沿いでパクリっ!
う〜んおいしい(^^)

線路はあるものの電車は一時間に1〜2本程度しか通らないよう。
目に映るものすべてがフォトジェニック。

都心に暮らす私は、
広い空、
青々とした山々、
土のにおい、
澄んだ空気や静寂を
自分が思う以上に欲していたのかもしれない。

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さぁ!
ここから一気に三河湾を目指します!!

窓を空けると心地よい潮の香り。
海に到着!!

お昼ごはんは地元の人にも人気の松寿司さんでいただきます。
入り口の植物も良く手入れされていて期待が高まります。

地方に出掛けた時、はじめてうかがうお店選びのチェックポイントのひとつは店先の植物。
東京でもそうですが、枯れた植物をそのままにしておけるようなお店は大抵おいしくないです。


上寿司

鰺、蟹、穴子、鉄火巻き、白魚、海老、ホッキ貝。
どれもうまい!!

店内も明るく清潔、無駄がなく、大将もチャキチャキと仕事をなさってとても気持ちの良いお店。

赤だしも追加で注文。

三河といえばメヒカリ!
もしかしてメヒカリってあるかな。。。
大将にうかがうと
『あるよっ』
と返事が。

メヒカリは築地のおじちゃんに教えてもらって大好きになった魚。
いつもはみりん干しにしたり、フライにしていただいているけど、
今日は初のメヒカリ握り。


はじめての味。
独特の香りが鼻に抜ける。

ちょんと添えられた生姜がメヒカリのおいしさをグンとひきだします。

もくもく
もっくもく。。。

あぁ。。。夏の空よ

西浦をぶらりお散歩。
遥か遠くに渥美半島と知多半島を望む。

照りつける太陽が海をきらきら輝かせる。

映画のワンシーンのような海岸線の道路。
こんなに美しい場所なのに誰もいない。。。

海岸でペンギンのような鳥と遭遇。
前髪がぱっつん(^^)

ぱっつん子ちゃんと名付けて、
しばし傍に居させてもらいました。

私が鳥の鳴き声を真似をすると
ぱっつん子ちゃんは一生懸命聴き取ろうと頭をかしげる。
きゃ〜なんてかわいいの。

なんていう鳥なんだろう。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えてください!

私は流木が好き。
潮にもまれてなめらかになった木肌。
どこから来て、どのくらい海を漂流していたのか。。。
想像するだけでワクワクします。

流木にはロマンがあります。

こんなことを言うと彼に鼻で笑われてしまうのですが、
とにかく流木に魅かれます。

旅の思い出に海岸でひろった流木と野球ボールを持ち帰ることに。

久しぶりに野球ボールを手にした彼は少年のように防波堤とキャッチボールをしていました。

西浦の半島の先には和風のモナコ?アマルフィ??を彷彿とさせる温泉街があります。
温泉地としてはちょっぴり寂れ感はありますが、熱海ともまた違う雰囲気。

寂しい感じではなく、どこかノスタルジック。
人がほとんど居ないのは、むしろこの地の魅力。

一日中、遠くの半島を眺めて、海で泳ぎ、温泉につかる。
そんな楽しみ方がぴったりの場所。

あちこち絵になる風景が散らばっているので、散策も楽しい。

町は急斜面に広がっているので急坂や階段が多い。
シチリア島のタオルミーナを思い出す階段。
彼は『全然ちがうだろ』と苦笑。。。

台湾の九扮を彷彿とさせる鉄の階段。。。

わお〜
こっこれは宮崎駿の世界だー!!!

タイムスリップしたような街並み。

街のいたるところから青い海が見渡せる。
天空にぽっかり浮いたような半島からの景色が大好き。

でっか〜いバッタ!?

半島の高台からぼ〜っと海を眺める。

西浦の温泉街に後ろ髪をひかれつつ、
そろそろ、おばあちゃんの家に向います。

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夕方のお散歩。

おばあちゃんの家から海まではわずか数十メートル。
瓦屋根のお家がまだたくさん残っています。

野球ボールで遊ぶ彼。
私はカメラを片手に思い思いの時を過ごす夕暮れ時。

ちょっぴりアートな防波堤。

ここでは夕日は山に沈む。
日が沈んだ後、刻々と色を変える空をぼ〜っと眺めるのが好き。

そろそろお家へ帰ろう。

晩ごはんは海の幸ざんまい。
みっちゃんが今朝問屋で仕入れてくださった魚介たちのご馳走!!!

蝦蛄(シャコ)

築地ではすでに殻を外したシャコが売られているけど、
ここでは殻つきで、今朝茹でたものが手に入る。

生姜醤油をつけていただく。


渡り蟹

最近は渡り蟹がたくさん捕れるそう。
さっと茹でて酢醤油で、
あるいは味噌汁などにしていただく。

もちろん蟹からおいしい出汁がでるので蟹と味噌だけで十分。


鰺の酢じめ

これは彼の大好物。

皮をむかずにそそまま酢でしめ、皮ごと赤だしの酢味噌をつけていただく。
皮むかない方がむしろおいしいや。。。

どれも写真をみていただければ素材の鮮度、そのおいしさはお分かりいただけるでしょう(^^)
そうですウマウマです!

幼い頃から三河の魚介類を食べさせてもらっていた彼は魚料理にちょっとうるさい。
私が築地で仕入れた魚介で料理をしてもおいしいとなかなか言ってくれない。
特に浅蜊の味噌汁はこの場でここの素材をたっぷり使って作らないと
きっと永遠においしいとは言ってもらえない気がする。ぐずっ

おばあちゃんの旦那さまは漁師、
お嫁さんのみっちゃんのお父さんも漁師、
だから魚のおいしさを知り尽くしているみっちゃんや彼のお母さんのお魚料理は
メタメタおいしいのだ。

Simple is best!!

余計なものを加えない。
素材の味を引きだす最低限の調理。

たくさん勉強させていただきました。
この味をしっかり覚えて帰らなくっちゃ。

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翌日の早朝、近所の問屋に連れて行っていただきました。

西浦の朝市。

今日は日曜なので、基本的に漁はなく昨日の売れ残りが並ぶ。

土曜日が一番品揃えが多く、
魚や人がたくさん集まり活気があるそう。

魚も人も少ないけれど、
問屋の雰囲気を味わえるだけで十分楽しい。

きすに似ているから”ニギス”。
”がっちょ”と呼ばれて親しまれているめごち。

エボダイとアカムツ

今日はじめて見る”わが”というメバルに似た魚。
煮付けや塩焼きにするとおいしいそう。

隣りはシャコ。

昨日は生のまま売られていたという渡り蟹。
海老や蟹はすぐに食べないときは茹でておかないとわるくなってしまうので、
きっと昨日の売れ残りを茹でたものだろう。

お隣は頭が大きい”マトウダイ”

”キス”とおもいきや、よく見ると小さな”カマス”。
”クロムツ”もおいしそう。

イワシとフグ

天然ものの小鯛。
養殖ものとはちがって肌の色艶がいい!
よっ美人さん。

今日でこれだけ見応えがあるのだから、漁のある土曜はどれだけ美しい魚が並ぶのかと
妄想がふくらみます。
素敵すぎる。魅力的すぎるー (><)

漁港の問屋最高!!

魚の問屋の向いには野菜や果物、お花も売られていました。

昨晩、私がやけにお豆腐の話で熱くなるもんだから
問屋の帰り道に街のお豆腐屋さんに連れて行ってくれました。

西浦の豆腐屋『まるき』

これこれこれこれ!!
毎朝手作りのお豆腐を作って下さるこうゆうお豆腐屋さんをずっと探していたんです。

東京都心のお豆腐屋さんは絶滅状態。
スーパーに並ぶ大量生産のお豆腐を買うしかありません。

でも手作りのお豆腐と大量生産のお豆腐では中身がまるでちがうのです。
スーパーで売られているお豆腐のほとんどは、どんなに高い値のついた高級品でも
添加物まみれです。

だって不思議なことに
5日たっても、1週間たっても腐らないんですよ。
なぜ腐らないのか考えたことありますか??

こうゆう手作りのお豆腐は買ったその日に食べるのが一番。
日持ちさせたい場合は毎日水を変えて、もって4日です。

早朝から地元の方々がお豆腐を買いに来ていました。

これこれこれこれ!!
お豆腐屋さんではおからがただでもらえるんです!!
私の理想の食生活はお豆腐屋さんで毎朝豆乳を飲み、できたてのお豆腐を買って、
おからを持ち帰ること。

ただ最近は、豆乳を絞る機械が進化したために、
豆乳を根こそぎ絞りとられておからはぱっさぱさ。

値段がつかないおからのおいしさを追求する必要はお店側にはないので
しょうがないことなのですが、おから好きとしてはちょっぴり悲しいのです。

お店の奥に豆腐が浮かぶタンクが。

その場でできたての豆乳をいただき、家に帰ってさっそく揚げたての油揚げを試食。
あぁなんて健やかな味わい。
おいしいです。
彼の叔父さまご夫婦にとってはあたり前の日常の風景が
私にとってはとってもスペシャルで感動的な朝のお出かけでした。

あたり前なことは尊いことです。
しみじみ。。。


まるきの油揚げとおばあちゃんの生姜

まるきのお豆腐
青じそ、ねぎ、おばあちゃんの生姜と結晶塩を添えて。

みっちゃん御用達のすずみその味噌。
これまためっちゃおいしい。

そのままごはんにのせて食べたいくらい、健やかなお味でございます。
卵かけごはんに添えたらもっとおいしそう!!

朝食は問屋で今朝仕入れてくださったわがの煮付けをいただきました。
おいしくって朝から2尾もぺろっと平らげてしまいました。

やっぱり魚の煮付けはこのくらいたくさん作ると一層おいしいです。
贅沢な朝ごはんでした。

みっちゃんご馳走さまです。

おばあちゃんと並んで歩く彼。
二人の後ろ姿をみてほっこり。
もっとゆっくりおばあちゃんと一緒にいたいな〜

おばあちゃんの家ではおろした魚の頭や内蔵をバケツに入れて海に還すのです。
興味深い習慣。
海に戻すとさっそくカモメがやってきてばくばくと食べていました。

あるいは、さっと火を通して畑に埋めて肥料にするそうです。
海でも畑でもとにかく自然からいただいた恵みをありがたくいただき、
残りも生ゴミとはせずに自然に還し、循環させていくという暮らし。

朝の静かな海を眺めながらおばあちゃんとおしゃべり。


日焼けしてとっても健康的なおばあちゃん。
また次回、会える日を楽しみに。

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帰りがけ沼津港に寄り道。
沼津港は久しぶり。
随分新しいお店がオープンして数年前に訪れた桜えびのかき揚げや地魚がおいしいお店はなくなっていました。
特にあてもなかったので、ふらりと入ったお店でお昼ごはんを食べることに。

が。。。
解凍の状態の悪いマグロ、一目見て食欲が減退する血合いが真っ黒なしめ鯖、
30席もあろうかというお店の調理場には一人の料理人と4名のパートらしき女性達。
これじゃあどんなに腕のよい料理人でもよい仕事はできません。
沼津港全体を見回してみてもチェーン店ぽいお店が軒を連ね、まったく胸がときませぬ。
沼津港は観光地になれはててしまったのか。
しゅん。。。

気を取り直して帰途につきます。
私は海をず〜っと見渡せる西湘バイパスが好き。

夕暮れの湘南海岸。
綺麗な空が広がっていました。


例外なく渋滞にもはまりましたが
無事に3泊4日の旅行から帰宅しました。

たくさん遊んだので、次はたくさん働かないと!!
よ〜し、頑張るぞー(^^)

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